9月に在宅介護で肝硬変の為80歳で亡くなった母との思い出話です。
今から7年前認知症の初期の頃、弟夫婦に女の子が生まれる事になり母を大好きな弟が母に名前をつけてほしいという事になり
「お母さん、女の子が生まれるからお母さんに名前をつけてほしいと奥さんと話してたんだけど…」(弟)
「名前?私、最近頭が働かなくていい名前が浮かばないねえ」(母)
「すぐじゃなくていいからゆっくり考えておいて」(弟)
2ヶ月が経ち…
「お母さん、名前考えてくれた?お母さんにつけてもらうってなんかいいよね」(弟)
「うーん、考えたんだけどねえ」(母)
「本当?それでなんていう名前?」(弟)
「かつら。」(母)
「え?かつらって桂三枝のかつら?(笑)…」(私)
「………」(弟)
「お母さん、かつらって苗字じゃあるまいし(笑)」(私)
「………」(弟)
「そうだねえ、かつらじゃ頭にかぶるかつらみたいだしねえ…」(母)
一同大爆笑。
「…奥さんには怒られるから黙って置くわ」(弟)
その時母が真顔で言ったのがあまりにも面白くしばらく笑いが止まりませんでした。
始め認知症と言われた時はこれからどうしようかと不安になったりもしましたがそれから母が何か変な事を言うと
「お母さん、面白いねえ」と言って私が笑うと母も一緒になって笑い後から別な部屋で息子達や夫にも
「今日のばあばのヒットはね…」と言ってみんなで大笑いしたものです^_^
NUKUMORI
さっさ
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